添削ノウハウ
〜具体的な添削のやり方〜
目次
添削内容の全体構成は、【褒め褒めサンド】
まず、添削は「褒め褒めサンド」と覚えておいてください。
どういうことかというと…
添削である以上、指摘部分(もっと良くなるポイントとか、修正内容の伝達とか)がありますよね。
それを伝える際、ただ指摘部分を伝達するんじゃなくて、
- 最初に褒める
- 指摘部分を伝達
- 最後も褒める
という形にしましょうということです。
「褒めちぎりましょう」が添削にとって最強レベルに重要だというのは、別章でお話ししたとおり。
さらに、この「褒め褒めサンド」を基本形として徹底すると、
単なる「指摘作業」ではない体温の通ったやりとりになりますし、
添削を受けた側としては、
- 最初に褒められる → 冒頭から気分がよくなり、添削の内容がスッと入ってくる
- 最後に褒められる → 指摘内容を食らってちょっと気分が落ちがちなところで、褒められて気分上昇で修正作業に入れる
と、添削に対する姿勢も、今後の上達度も、
まるっきり違ったものになります。
褒め褒めサンド実例↓
褒め方の3つの流儀
とはいえ、「とりあえず褒めときゃいーんでしょ」なノリでは、
相手の気持ちも動かないし、かえってイヤな気持ちにさせてしまうこともあります。
そこで、「褒め方の3つの流儀」をお伝えします。
- 褒めることに喜びを感じ、”心からの褒め人”になろう
- なんとなく褒めるのではなく、具体的に褒めよう
- ”相手の履歴”と結びつけて褒めよう
①褒めることに喜びを感じ、”心からの褒め人”になろう
まずは、「褒めることに喜びを感じる」。
「褒める」というのは、相手のいいところを見出して言語化するという、
お互いに嬉しくなる行動のはずです。
「まぁ喜ばしてやるかぁ」と思っているか、
「自分も相手も嬉しいから言葉にする」のかでは、相手に伝わる印象が全く違ったものになります。
実際、「この人の承認欲求を満たすためには、こうやって褒めてあげれば…」
みたいな打算的な褒め方は、相手に伝わるし、冷めます。
これは日常においても同じ。
例えば会社の上司なんかに、
「テキトーなこと抜かしやがって」「すげぇ上っ面だなぁ」と感じる褒められ方をされたこと、
1回くらいはないでしょうか?
こういうのは大体、
「自分の方が上で、下のやつを褒めて”あげよう”」という根本の考え方が原因のケースが非常に多いです。
こんな”上から”ではなく、
心から相手の素晴らしいポイントを見出し、言語化することで、
そこから自分も学ばせていただき、お互いにポジティブに成長できる。
そういうマインドでいると、
どんなところからも不思議なほど、”相手のいいところ”は見つかるものです。
- 一見するとすごく短い文章ばかりだとしても、
「簡潔に伝える力」が優れているのかも。 - 検索意図からズレたように見えても、
「ライバルにないオリジナリティの高い内容」を考える力に長けているのかも。 - 結論ファーストになっていなくとも、
「物事を順序立てて伝える」力が高いのかも。
そうやってしっかり褒めた上で、
とはいえ記事作成に必要なポイントを、マニュアルなどに照らし合わせて必要なことはお伝えさせていただく。
こういったマインドを持って、”心からの褒め人”になりましょう。
②なんとなく褒めるのではなく、具体的に褒めよう
相手のいいところを見つける・そして言語化するときは、
可能な限り抽象的な内容だけでなく、具体的にしていきましょう。
なぜかというと、単純にその方が嬉しいからです。
- 「おぉ〜、全体的にいい記事ですね、文章もいい感じです」だけで終わるのか、
- さらに「特に見出しの文言がとても検索意図にマッチした形で練られていて、オリジナリティがとても高い見出しになってますね!」
などの具体的なポイントに言及があるのか
どっちが嬉しいか?と考えたら、明らかに後者ですよね。
そう、「具体的にしないと、相手には伝わらない」のです。
(記事を書くのと一緒ですね。笑)
もちろん、ピンポイントな場所”だけ”を褒めると、
「あ、そこだけか…」と感じられてしまいがちなので、バランスは大事です。
とはいえしっかり意識しないと、
つい「いいと思った箇所が、自分の頭の中だけで完結」してしまって、
相手にはその意図が伝わらないまま、なんとなく消化不良のまま添削を受ける…
ということになってしまいがち。
「良いポイントの具体性を高めよう!」は、
キーワードとしておきましょう。
”相手の履歴”と結びつけて褒めよう
そして、”相手の履歴”と結びつけた褒め方。
「相手の履歴」とは何かというと、
- その人のプロフィールや好きなこと
- 最近あったと言っていた出来事
- 前回までの添削結果や、そこからの変化内容
このような、「この記事にたどり着くまでの、その方のここまでの歩み」のことです。
こういうのが添削に入っているかいないかで、
「自分のことを見てくれている」という感覚が大違いです。
例えば、
- 「この間お子さんが熱出したとおっしゃってましたよね…
大変だったと思うのですが、そんな中なのに爆速での納品ありがとうございます!」 - 「前々回からお話ししてPREUP法の具体例の使い方、圧倒的に良くなってきましたね!
ちょっと大変な修正お願いしちゃってましたが、めっちゃ成果になっててビックリしてます!」
こんな一言。
要するに、
「あなたのことを見てるよ」ということを、言葉にして伝えてあげましょうという話です。
これがあるとないとじゃ信頼感が段違いなので、必ず実践してください。
添削の”指摘部分”の3つの心得
では添削の指摘部分、つまり、
- 最初に褒める
- 指摘部分を伝達
- 最後も褒める
↑この②の部分は、どのようにすればいいのか?について、お話ししていきます。
具体的には、3つの心得があります。
①「何を伝えるか」は、マニュアル&納品前最終チェックシートに照らし合わせると◎
まず気になるのが、
- 「そもそも何を伝えればいいのか?」
- 「どういうポイントを修正点としてピックアップすればいいのか?」
これですよね。
結論、とりあえず「何を言えばいいかわからん」状態のときは、
- マニュアルに書いてあること
- マニュアルに入っている「納品前最終チェックシート」に書いてあること
ここだけ考えておけばOKです。
納品された記事と上記を見比べると、
思った以上に抜け落ちがあるものなので、そこをチェックする感じ。
ぶっちゃけ、添削の8〜9割くらいは、それで完結します。
いくらあなたがこれまで穴が開くほど見続けてみたマニュアルとはいえ笑、
マニュアルの分量はかなり長大ですしね。
そこで、本ページ後半に「頻出の指摘事項」をまとめておいたので、
そちらを見ればさらに具体的なイメージが湧くはずです。
②指摘内容は【大きなトピックを3つ(+枝葉)】が基本
「大きなトピックを3つ(+枝葉)」。
これを基本形として覚えておくと、添削がかなりしやすくなります。
(ついでに、日常でも周りの人に対する話のわかりやすさが爆上がりします)
どういうことかというと、
要は褒め褒めサンドを含めた全体構成が、
- 最初に褒める
- 指摘部分を伝達
- 〜〜〜〜
- 〜〜〜〜
- 〜〜〜〜
+必要に応じて細かいことをちょろっと伝える(枝葉)
- 最後も褒める
このような形です。
なぜこうするかというと、
指摘事項が多すぎるとパンクするからです。
例えは、「それでは今回は、17個の項目を修正していきましょう!」
とか言われたら、シンプルに心折れるじゃないですか。笑
そこで「3つ」です。
「3つ」には、下記のようなメリットがあります。
- 頭に入りやすい
例)BEST3、世界「三大」〇〇など - 「あれもこれも直さなきゃ…」感が出にくく、無理なくできる気がする
そんなに添削すべきところがないなら1つでもいいし、
逆に「これはどうしても言いたい…!」というポイントがあれば、
4つ、5つなどにしてもOKです。
要は、「こんなに直すことあんの?自分には無理だ…」と思わせないくらいで、かつ頭に入りやすい分量、
と捉えていただければと思います。
具体例としては、
- 大きなポイントとして、下記3つをチェックしてみてください。
- 検索意図に合わせて見出しをもう一度チェックしてみましょう!
- PREUP法に忠実に書いてみましょう!
- 語尾のバリエーションを増やしてみましょう!
- あと、ちょっとした細かーい話ですが、下記を軽く修正してみてください。
- パーマリンクが入っていないので、チェックをお願いします!
- 見出し2の下に画像が入っていないので、こちらも挿入お願いします!
みたいな感じ。
実際の添削実例イメージ↓
もちろん、
「いやぁ、あっちもこっちも直すべきところがたくさんありすぎて、
3つだけに絞れって言われても無理だよ…」
というケースもあるでしょう。
ただ、1回の添削で完璧にならなくても、記事数を重ねる中でレベルアップしてもらえればOKなんです。
つまり、
「大量に直したいところがあっても、その中から優先度の高い3点に絞って残りは一旦スルー」
という形で、多少イマイチな部分が残っちゃったとしても構わない、ということです。
(そういう意味でも、「100点の添削」をする必要はないのです)
なんでかというと、
- 指摘事項が多すぎて嫌になって諦めてしまうリスク
- 仮に最初は微妙な記事になったとしても、最終的にいい記事を書けるようになる可能性
両者を天秤に乗せると、後者が余裕勝ちだからです。
それに、これはサイト運営者としての視点なのですが、
正直、微妙な記事が上がってきたとしても、
後からリライトすればなんとかなるんですね。
ということで、「大きなトピックを3つ(+枝葉)」の基本形を覚えておいてください。
なお、「枝葉」の部分として伝える内容は、
主に事務的な内容や、ごく軽微な(1分とかで修正できるような)ポイントだとベター。
例えば、
- パーマリンク
- カテゴリチェック
- 軽い誤字・脱字
- 画像挿入もれ
- タイトルのKWの位置
- etc…
「メインとして添削するほどのことじゃないけど、伝えておかないとなぁ」くらいの内容を、
ちょろちょろっと伝えるようなイメージでOKです。
③「悪いところを直す」ではなく、「(元々良いものを)もっと良くするには」
そして指摘事項の伝え方ですが、
「悪いところを直す」ではなく、
「(元々良いものを)もっと良くするには?」という伝え方がベストです。
いうまでもなく、その方が修正内容をポジティブに受け取りやすいからです。
具体的には、下記のようなイメージ。
- △「この見出しが良くないので、より具体的にしましょう」
- ○「この見出しをより具体的にすると、さらにいい記事になりそうなのでお伝えさせていただきます!」
- △「この記事の装飾はいいんですが、PREUP法の使い方がイマイチですね」
- ○「この記事、装飾が非常にいいので、PREUP法を徹底するとより読者の頭に届きやすい記事にグレードアップできそう!」
言ってることはほとんど同じですが、かなり印象が違いますよね。
余談ですが、これと似たような話で、
- 「あいついいやつだけどバカだよな」
- 「あいつバカだけどいいやつだよな」
これ、言ってることは全く一緒なんですが、伝わる印象はまるで違いますよね。
このように、伝える順番ひとつ違うだけでも相手の印象をプラスにできるので、
工夫してみると◎です。
最後に修正期限を忘れずに
添削の際は、必ず「いつまでに修正していただくか」を伝えましょう。
具体的な決まりはないですが、
少し余裕を持った期限にしてください。
あくまで目安ですが、イメージは下記のような感じ。
- 軽易な修正(ほんの些細な言葉尻の修正しかないような場合など)
→ 2〜3日 - しっかり時間をとって行う必要があるレベルの修正(文章をしっかり書き直すような場合など)
→ 4〜5日 - 記事をイチから書き直す、あるいはそれに準ずるレベルの修正(検索意図から見直したり、目次の構成から再度考え直すような場合など)
→ 1週間前後
※ただし、「1週間後」とかだと意外と期日が曖昧になりがちなので、
「10日(水)まででお願いします!」のように、日付・曜日を明確にしてください。
ちょっと長くなってきたのでいったん小括します。
- 添削内容の全体構成は、【褒め褒めサンド】
- 褒め方の3つの流儀
- 褒めることに喜びを感じ、”心からの褒め人”になろう
- なんとなく褒めるのではなく、具体的に褒めよう
- ”相手の履歴”と結びつけて褒めよう
- 褒め方の3つの流儀
- 添削の”指摘部分”の3つの心得
- 「何を伝えるか」は、マニュアル&納品前最終チェックシートに照らし合わせると◎
- 指摘内容は【大きなトピックを3つ(+枝葉)】が基本
- 「悪いところを直す」ではなく、「(元々良いものを)もっと良くするには」
- 納期を伝えることを忘れずに
【レベル別】頻出の添削事項
さて最後に、「よくある添削事項」をざっと列挙しておきます。
ざっくりレベル別にまとめました。
ただし、この「レベル分け」は本当にざっくりしたものなので、
3記事目でも中級レベルの添削が必要なことも、
初級レベルと中級レベルの添削が入り混じることも、
極めて稀に1記事目から上級レベルの添削が必要なこともあります。
あくまでも軽い目安程度に考えてください。
「何を言えばいいんだ?」と困った時などは、
こちらを見ていただくと参考になりやすいはずです。
初級者(1〜5記事目くらい) | |
今回の検索意図はなんでしょうか? →改めて見出しを再検討してみましょう |
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まずは”型”に忠実に文章を作ってみましょう (おそらく「PREUP法の通りに文章を修正する」が、添削の最頻出項目) |
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読者の頭にスッと入りやすい形で装飾を使いましょう |
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「検索意図を満たしてくれる」と読者がすぐわかるタイトルに編集しましょう |
|
語尾のバリエーションを増やしてみましょう |
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その他、事務的なことは抜け落ちていないか? |
|
中級者(5〜10記事目くらい) | |
構成要素ごとの因果関係をしっかり繋げましょう |
|
見出しの内容をより具体的にしてみましょう |
|
一般論ではなく、KW・検索意図とより絡ませた内容にしましょう |
|
関連記事を使って、省エネしながら読者の満足度を高めましょう |
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上級者(10記事目〜くらい) | |
ベネフィットを練ってみましょう |
|
単語レベルで印象をコントロールしてみましょう |
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