サーチコンソール分析マニュアル

 

※実際に作成中のサイトのサチコの生データを元に解説していきます。

 

 

サーチコンソールの役割おさらい

 

サーチコンソール(以下、サチコ)の役割は、

サイトに入る「前」の数値計測、
具体的には検索結果上の数値計測です。

  • ヒットしているKW
  • 各KWごとの検索順位
  • 検索結果に何回表示され何回クリックされているか
  • 記事のインデックス登録

 

※なお、サイトに入った「後」の数値計測(PV数やページ滞在時間など)は、
アナリティクスで調べます。

 

 

サチコの使用メニュー

 

管理画面がごちゃごちゃとややこしいですが、

基本として使う場所は上記の2つだけだと思っていただたいてOKです。

 

書いた記事のインデックス登録

 

特にサイト開設初期は、
放置しておくと公開した記事がインデックス登録されません(Googleが見つけてくれないので検索結果に表示されない)。

そこで、手動でインデックス登録を行う必要があります。

 

①公開したURLを下記に入力

 

②「インデックス登録をリクエスト」をクリック

 

③1〜2分待つ

 

④下記のようになれば成功

 

※インデックス登録されると下記のような表示となる

 

 

データ分析

 

サチコを使ったデータ分析は、すべて下記の画面内で完結します。

 


まずは、下記をクリック・変更してください。

※日付は、基本は「28日間」を設定
最近の短期的な結果を見たい場合は「7日」を設定

 


↓下にスクロールすると、このような画面が出ます。

上記各用語の意味
  • 「クエリ」
    → ユーザーが検索時に使用した語句のうち、自サイトのページが検索結果に表示された際に使用された語句。
    厳密な定義は異なるが、「KW」とイコールだと思っても支障ない。
  • 「表示回数」
    →そのKWで検索されて、検索結果に何回表示されたか。
    この画面で何回表示されたかを指す↓
  • 「クリック数」
    →上記画面で何回クリックされたか。
    (つまり、「そのKWからサイトに読者が入った回数」ということ)
  • CTR(Click Through Rate)
    →表示回数に対し、クリックされている確率。クリック数÷表示回数。
    例)表示回数100回に対しクリック数が15回なら、CTRは15%。
  • 検索順位
    →そのKWでの検索順位。
    ※小数点表示は、期間内の平均値をとった結果。
    (28日の期間中、1位と2位の間で変動がしていれば、この検索順位は1.x位などの小数点表示になる。逆に「1.0」などは、期間中不動の1位ということ)

 

見やすくするため、下記のように表示変更します。

  • 「表示回数」をクリック → 表示回数順に並べ替える
  • 「行数」を変更 → デフォルトでは10行しか表示されないので、必要に応じて変更し見やすくする

表示回数順に並べ替えたのは、
最も効率よく改善すべき対象を絞り込めるからです。

表示回数があるということは、
「すでに検索結果に表示されている」ということ。

まだ検索結果に表示されていない記事をいじくるより、
すでに表示されているところを改善していく方が効率が良いです。

したがって、極論、
ただ表示回数順に上からリライトするだけでも、かなりの効果が期待できます。

(慣れない時期は、とりあえずこの「表示回数順に上からリライトする」をやるだけでもOKなくらいです)

 

 

では、サチコの数値を見たときの考え方を整理します。

 

数値 重要度 考えられる状況
CTR高い
検索順位高い
成功。
何もする必要なし
CTR高い
検索順位低い
  • 検索順位が低いのにクリックされているということは…
    • 上位の記事では悩みが解決しなかったから検索下位の記事を探しに来た
    • タイトル・メタディスクリプションともに読者に刺さっている
  • 検索順位を高めればより表示回数が増える
CTR低い
検索順位高い
  • 検索順位が高い
    → 記事の内容はOK
  • CTRが低い
    =読者が順位の高い記事をわざわざスルーしている
    → タイトル・メタディスクリプションが読者に刺さっておらず、他の記事に流れている
CTR低い
検索順位低い
  • 表示回数が多いがCTR・検索順位ともに低い
    →需要はあるので順位を上げればチャンス

 

なお参考までに、
検索順位ごとのCTRの目安は下記のとおりです。

順位 CTR
1位 27.6%
2位 15.8%
3位 11.0%
4位 8.4%
5位 6.3%
6位 4.9%
7位 3.9%
8位 3.3%
9位 2.7%
10位 2.4%

 

この数値を大きく下回っている場合(特に5位以上で下回っている場合)は、要リライト対象です。

ただし、KWによって非常に大きく変動するので、
あくまで参考値として捉えてください。

 

 

考え方の実例↓

  • 「ENTP 頭おかしい」
    • 表示回数が極めて多く、順位も3位と悪くないのにCTRが4.2%。
      つまり、検索結果に表示されてはいるがあまりクリックされていない。
      → 取りこぼしがかなり多いということ
    • 考えられる可能性
      1. タイトルが魅力的でない
      2. メタディスクリプション(詳細はこちら)が魅力的でない
        • ⇨ タイトル・メタディスクリプションを編集
      3. 1位・2位の記事に流れている
        • ⇨ 検索順位の上昇

 

  • 「ENTP 好きな人への態度」
    • 5位にしてはCTRが17.8%と高い。
      上位記事が検索意図を満たしていないか、相対的に自記事が魅力的に見えている可能性が高い。
    • より順位を上げれば、CTRを爆上げできる可能性あり

 

  • 「ENTP 有名人」
    • 検索順位8位でCTR2.7%なので、数値としては普通。
    • ただ表示回数が多いので、まずは順位を上げたい。

 

この時、特に成約との距離が近いKWからリライトしていきましょう。

言うまでもなく、制約までの距離が遠いものをリライトするより、
ダイレクトに成果につながって効率が良いからです。

 


メタディスクリプションとは?

検索結果の表示ページタイトル下の簡易的な説明のこと↓

設定にもよるが、概ね記事編集画面から設定可能。
下記はテーマがSTORK19で、All in One SEO Packプラグインを入れている場合

ここに何も入っていない場合は、Googleが自動的に本文から抜粋して表示させる。
また、入力しても無視して本文の抜粋が表示される場合もある。

ゆえに、優先順位は高くないが、
分析結果に応じて入力する。