自己流は徹底的に排除し、
サイト内の他記事の書き方を真似しよう
稼げるライターになるための、
大切な大切な内容です。
今回伝えたい結論は、下記です。
なんか当たり前っぽい内容に見えるかもしれませんが、
実際は猛烈に大事、
ここをサボったがゆえに書いても書いても上達しない…という事態も多いので、
しっかりと理解し、何度も読み返してください。
目次
「自己流」とは?
「自己流」とは何かというと、
読んで字のごとく、「自分なりのやり方」のことです。
しかし、辞書を引くと、こんな意味も出てきます。
「正統的でない、自分勝手なやり方」
…と思うかもしれません。
しかし、「わかっている」と、「実際にやる」は、全く別なのです。
(「毎日ちょっとでも運動した方がいい」とわかっていても、
ほとんどの人が階段を避けてエスカレーター・エレベーターに向かいますよね。
それと同じです)
そして実際、明確に意識しないと、
8割以上の駆け出しライターが”自己流の沼”に沈むのです。
補足:絶対に踏襲するべき「守破離」の流れ
あなたは、「守破離(しゅはり)」という概念を知っていますか?
これは、物事の成長・修行のプロセスを3段階で表した考え方で、
- 守:師や流派の教えや型、技を忠実に守り、確実に身につける段階
- 破:他の師や流派の教えも研究し良いものを取り入れ、徐々に基本を破って型や技を発展させる段階
- 離:身に付けた型や流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階
まあ要するに、
- まずは基本の型を徹底的に押さえて、
- その後に他の型とかも学んで、
- 最後にオリジナルに昇華
という三段階の流れです。
ところが…
往々にして、
「守らずに(型を学ぶ前に)、破って離れる」をしたがる人が現れるんですね。
これはつまりどういう状態かというと、こんな感じ⇩
先ほどの守破離の概念と合わせて言うと、
型を学ぶ前に破って離れる=「形なし」
ということです。
なお、「形無し」とは、
- 本来の形を損なうこと。跡形のないこと。また、そのさま。
- 面目を失うこと。さんざんなありさまとなること。また、そのさま。台無し。
(コトバンクより引用)
…ろくでもない言われようですね(笑)
乱暴にまとめちゃうと、
基本を外してたら、どんなに時間をかけても全く成功できないって話です。
しかし、上記の「形なし」は、
「型を学ぶ前に、破って離れてっちゃう」という意味で、
本項の「自己流」とほぼ同義だと思ってください。
自己流がもたらす2つの致命的な弊害
では、そもそもなんで自己流がそんなにダメなのか?
「なんとなくダメな気がする」では足りなくて、
きちんと明確な理由を学び取りましょう。
具体的には、下記2つが理由です。
- 初心者の自己流は完全に事故流
- 発注者に嫌われてしまう
順に解説します。
①初心者の自己流は完全に事故流
さて、ちょっと思い出してください。
あなたの人生で初めて、
「おしゃれ」や「カッコイイ」「カワイイ」を意識し始めた時のこと。
10代前半の頃のことが多いでしょうか。
自分なりに一生懸命服を選んだり、髪型をいじくったりしましたよね。
で、今になってうっかり当時の写真なんか見ちゃったりすると、
めっちゃくちゃダサくないですか?(笑)
- 「なんでこんなダッサイ服着てたんだろ(笑)」
- 「うわ〜、全然垢抜けてねぇ〜〜」
「自己流は事故流」とはよく言ったものです。
まあ、過去の淡い思い出としては可愛らしいもんですが(笑)、
実際、あらゆる分野において、
初心者が自分のモノサシで「いい」と判断したことは、
9割以上の確率で事故ります。
まさに、先述の「守破離」の「守」を完全にすっ飛ばしてしまった状態です。
当然ライターの世界でも全く同じことで、
今の自分の基準で
- 「こういう記事なら読みやすいだろう」
- 「こんな書き方がわかりやすいはずだ」
みたいなのは、超高確率で全然読みやすくないし、思いっきり事故っています。
私も1番最初は誰に習うでもなく、自己流で記事を書き始めたのですが、
当時の自分の記事を見ると、
「うわあぁぁぁあああぁぁあああ」
と悶絶するくらい酷いです(笑)
でも、当時は本気で「これがいい記事だ」って思っちゃってたんですよね。
※そうならないためのマニュアル・添削であることを知っておいてください。
②発注者に嫌われてしまう
そして、ライターにとって致命傷なのが、
自己流の記事は、発注者にガッツリ嫌われてしまうという点。
(例によって、この案件においては私が発注者なので、
私が言うと変な感じになってしまうのですが…
ライター業に関する一般論として捉えていただけたらと思います)
これは、上述した「事故流=記事そのものが事故っている」という問題も当然ありますが、
さらに輪をかけて良くない現象が起こるのです。
それは何か、簡単にいうと、
「他の記事と全く馴染まない」
ことが問題となります。
ここで、またイメージしてみましょう。
あなたは引越しで、新しい部屋に住むことになりました。
せっかくだからと一生懸命考えて、
今回は白黒で統一したおしゃれなモノトーン部屋を作ることにしました。
「おお、超おしゃれな部屋になった!大満足!」
ところがある日、
ソファーの業者が飛び込み営業でやってきて、
いきなりめっちゃカラフルな真っ赤なソファーを強引に置いて行きました。
「いや、私はカラフルなソファーがおしゃれだと思うんです!」とか言って。
…めっちゃ迷惑じゃないですか???(笑)
「いや、あなたがそう思うのは勝手だけど、 そこはこっちに合わせてくんないと困るよ!」
みたいな感じですよね。
そう、「自分のセンスを押し付けること」は、正しい仕事のやり方ではないんです。
ライターの世界でも当然これと同じことは起こっていて、
例えば、
サイト内の他の記事と比べて、
- 文体が違う
- 記事構成の方法が違う
- 言っていることが違う
- 装飾の方法が違う
- etc…
などがありがちなパターン。
あなたが読者の立場だったら「は??何これ???」ってなりますよね。
ところが、いざ自分で記事を書くと、こうなってしまいがちなのです。
他の記事がどう書いているかチェックし、
それを自分の記事に反映させるのを、
面倒くさがってサボることが原因です。
そして、「こういうのがいい記事だと思う!」と、
自分のセンスで判断してしまう、という感じ。
ここまで読んだらお分かりかと思いますが、
これ、ぶっちゃけめちゃめちゃ嫌がられます。
「自分はこれがおしゃれだと思う!」と、赤いソファー置いてった業者と同じで、
スーパー自己満足でしかないからです。
繰り返しですが、
「自分のセンスを押し付けること」は、喜ばれる仕事のやり方ではないんです。
良くも悪くも成果物の質が生命線のライターにとって、これは致命傷。
「初心者の私なりにいいと思ったものを書いたんです!」と言って納得してくれる発注者も、まずいません。
「いきなり完璧なものを書け!」と言ったりはしません。
そこは安心してください。
(だからこそ、超詳しいマニュアルに加えて添削まであるので、
その環境を使って徐々に上達していっていただけたらと思います)
ただ「結果的にうまくいかない」なら徐々に上達すればいいのですが、
そもそもの心構えの話として、
「初心者の私なりにいいと思ったものを書けばいいよね?」では、
根本的なスタンスとして間違っている
(どこからも相手にされなくなってしまう)
ということは必ず知っておきましょう。
2つの弊害が組み合わさると…
さて、ここまで見てきた2つの弊害が組み合わさるとどうなるかというと、
- 中学生のはじめてのおしゃれのような「完全に事故流」で、
- しかもサイトの他の記事とは全く違い、発注者に嫌がられる
そんな「害悪」記事ができあがってしまう…
けっこう地獄絵図って感じですよね。
自己流排除のために必要な2つのこと
そんな地獄絵図を回避し、自己流を排除するために必要となるのが、次の2点です。
- マニュアルを徹底的に読み込んで記事に反映させる
- サイトに元からある記事(あるいは過去のサイトの記事)を徹底的にチェックし、真似る
順に解説します。
①マニュアルを徹底的に読み込んで反映させる
まずは、マニュアルを徹底的に読み込むことです。
「マニュアル通りにやる」は、
サボるとろくなことになりません(当たり前ですが…)。
もちろん「読まない」「適当に流す」は論外なのですが、
「1回だけ読んでおしまい!」というのも最悪。
(1回読んだだけでマスターできるわけがないからです。
それができたら正直人間じゃないです笑)
- まずは全体を一読する
- 実際に記事を書くとき、マニュアルを片手に常に参照しながら書く
- それを何度も繰り返し、折に触れてマニュアルを何度も読み返す
これを徹底しましょう。
わかっていても人間サボりがちですが、
こういうところが「自分で稼げる人とそうでない人」の格差のベースになってしまうので、
肝に銘じておいてください。
②元からサイトにある記事の書き方を徹底的に真似する
そして、特に最初は猛烈に重要になるのが、
「元からサイトにある記事の書き方を、徹底的に真似する」ということ。
なぜなら、「真似る」ことこそ、自己流を排除した最も効率的な学習方法だからです。
例えば、
- ピカソ(画家)
→ ルネサンス絵画など、他の画家たちのスタイルを徹底的に真似 - イチロー(野球)
→ 掛布雅之(70~80年代の大打者)のフォームを徹底的に真似 - マイケル・ジャクソン(音楽)
→ ジェームス・ブラウンからステージ上の一挙手一投足を真似
というように、初心者の上達の全ては「徹底的に真似る」ことから始まると言っても過言ではありません。
まさに守破離の「守」ですね。
これはライターにとっても同様です。
それゆえに、既存のコンテンツを「写経(紙に手で書き写す)」することが王道の上達方法とされているくらいです。
(参考:写経でコピーライティングスキルは格段に上達する)
もちろん写経を強制することはありませんが、
実際に当案件でも、何も言っていないのに自発的に
「添削者さんの記事を写経していた」という方がいらっしゃいました。
結果、とんでもない勢いで上達されてましたね。
またそれに加えて、
そもそもサイトの雰囲気や装飾のルールなどは、各案件によってバラバラです。
しかし、そんな中で「自己流ルール」に固執した記事を書いては、
前述の通り「嫌われる」記事のできあがりになってしまいます。
当案件では精緻に作り込んだマニュアルをしっかりと用意していますが、
他の案件ではマニュアルなど存在しない(あるいは超テキトーな)ことの方が圧倒的に多いです。
ですが、頑張って記事を書いて納品したと思ったら、
「他の記事と全然違うじゃん」と突き返され、二度と契約してもらえなくなる…
なんてのは、理不尽にも聞こえる話ですが結構あることなのです。
そういう意味でも、ライターには、
- その発注者のサイトの過去の記事を徹底的にチェックし、
- 文章の書き方や装飾のルールなどを押さえた上で、
- 読者にとっても発注者にとっても価値の高い、
三方よしの記事を書く
ということが求められるのです。
…と、こう書くと何やら高度な感じがしますが、
元からサイトにある記事の書き方を、
徹底的に真似する
これによって、ほとんどの壁を突破できます。
もちろんコピペしましょうなどという話ではなく、
文章の作り方や書き方、装飾の方法などを徹底的に真似ていくという話です。
これをやることで、
自己流で書く”中学生のおしゃれ記事”より遥かにハイレベルな記事になりますし、
サイト内でその記事だけが浮くなんて事故も避けられます。
もう少し具体的に「真似る」のプロセスを言うと、
- すでにサイトに入っている記事を、
(まだ記事がない場合は、過去の別のサイトの記事をチェック) - マニュアルと見比べながら徹底的にチェックし、
- 自分の記事に反映させる
これだけです。
この「完成している記事を、マニュアルと見比べながらチェック」というのが非常に大事です。
実際にマニュアルをどのように反映しているか、完成品の記事が教えてくれるので、
あなたの記事の質を大きくジャンプアップさせてくれます。
特に本案件では、
キーワード整理シートなどをみると、
添削者さんが過去に書いた記事なども見れますので、
そのような記事とマニュアルを見比べながら見ると、
圧倒的に自分の記事にもマニュアルの内容を反映させやすくなります。
※なお、これらはいずれも、
守破離の「守」を徹底的にやりましょう、という意味に他なりません。
添削を受けたら、内容をしっかりとメモする!
また、「自己流を排除する」ことと関連して、
添削を受けたら、
指摘されたことをしっかりとメモ
しておきましょう。
メモの方法としては、
- ノートにまとめる
- PCのメモ帳に書き残す
など、なんでもいいのですが、
ポイントは「次の記事を書きながらいつでも見返せるようにする」こと。
※また合わせて、返ってきた添削のファイル(主に動画ファイル)そのものもダウンロードして、
いつでも見返せるようにしておくことをオススメします。
あ、当然メモするだけではダメで、
次の記事を書くときに、きちんと活かせる状態にしておかないとダメですよ。
(そのメモを片手に記事を書ける状態がベストです。
逆にいうと、「メモの時しか開かないアプリ」みたいなのに保存するのは本末転倒です)
なぜメモが必要かといえば、理由は単純で、
逆に添削内容を次の記事に活かせるようにしていないと、
指摘されたことなんて、次の日には9割は忘れるから(人間なんだから当たり前)です。
そして、指摘されたことを忘れてしまうと、何が起きるかというと…
- 同じことを何度も指摘されることになる
→ コミュニケーションコストが高すぎて、発注者から嫌がられる - そして全く上達しない
→ 永久に「初心者」のまんま進歩がない
という状態になってしまいます。
普通に考えて、
同じことを何度も何度も言われて、
しかも全然上達しないライターに自分がなったら…
と思うと、普通に嫌ですよね(笑)
余談ですが、添削者サイドから見ると、
同じ「前回の添削結果が反映されていない」という状態だとしても、
- 添削されたことをきちんと取り入れようと試行錯誤した結果うまく行っていないのか、
- そもそも添削受けた内容をすっ飛ばしているのか
というのは、正直かなりの確率で伝わってしまいます。
※そして、添削する側だって人間なので、
後者を何度も何度も繰り返していたら「もう勘弁してくれ…」となってしまいます。
(すなわち、このような添削制度のない案件だったら、
速攻で契約打ち切られて終わりということです)
…と、こういう話をしていると、
大丈夫大丈夫、わかってるから!
と流してしまうかもしれませんが、
「わかってる」と「やる」は、全く別物なのです(2回目)。
1番ありがちで、かつまずい状態が、
ここを読んだとき(今)は「わかってるから大丈夫」と読み流しつつ、
いざ自分が添削を受けると、
宿題を”こなす”ように、
言われたことを機械のように直してオシマイ
という対応。
もちろん、納品の義務はこれでも果たせてはいます。
でも、目の前の1記事が「片付く」だけで、
長期的に見ると、スキルは身につかないわ発注者の信用を損なうわで、マイナスにしかならないんですよね。
機械のように業務をこなすことが求められる、
単純作業のアルバイト的な仕事ならいいのですが、
「自分のスキル」がそのまま価値となるライターのような仕事にとって、
このような“こなす”スタンスは相性最悪です。
必ず、確実に、
添削の内容はメモとして残しておきましょう。
自分の添削だけじゃなくて、
他の方の添削からもガンガン学び取っています。
(それができるように、添削動画はチームチャットではなく全体チャットで流すことにしているのです)
ぜひ、自分の添削だけでなく、
他の方の豊富な添削事例も全て上達の糧としてください。
慣れてきたら思い出せ!ダニング・クルーガー効果の罠
これは補足的な内容ですが、
何記事か書いて記事の作成に慣れてくると、
などと、思ってしまいがちですが…
こういう思いがちょっとでも心によぎったら、
思い出してほしいのが「ダニング・クルーガー効果」というものです。
ダニング・クルーガー効果とは…
…オブラートをひっぺがして要約すると、
知識・経験がついたばっかの頃は、
全然まだ大したことないのに
勘違いで調子に乗りがち
という心理効果です。
すげーイヤですね(笑)
※ちなみに、上記の図の「俺って天才!」となって鼻高々の状態を、
ダニングクルーガー効果においては「馬鹿の山」と呼びます。
(私が名付けたとかじゃなくて、本当に)
実例として、
はるか昔、本案件が今のような体制ではなかった頃の話ですが、
記事の添削に対して(5〜7記事目くらいだったと記憶しています)、
「添削に納得がいかない!私はもうマニュアルの通りに書けてるし、読者もいい記事だと感じるはずだ!」
と、怒り出して辞めた方がいました。
私の目から見てマニュアル通りになってなかったし、
読者満足度も低いと予想されたからこその添削だったのですが、
「そんなに言うなら公開してみるか」と試しに公開してみたところ…
のちに計測データを見たら、
なんとその記事、平均して23秒しか読まれてなかったんですよね…
(記事の内容にもよるので一概にはいえませんが、
私の手持ちのサイトだと、相当短くても1分程度は滞在されてるので、
23秒は異次元に低い数値です)
まさに「少しの経験・知識で自信だけがある」、
ダニング・クルーガー効果の”馬鹿の山”に乗っかっちゃった実例といえますね…
※その後彼がどうなったかはわかりませんが、
少なくとも私が確認できる範囲では、他で契約できた形跡はありませんでした。
しかし、仮に今は「そんなことにならんやろ…」と思っていても、
これは人間の心理現象なので、
意図的に謙虚でいないと、陥ってしまいやすいのです。
常に謙虚な姿勢でいたいものですね。
まとめ
- 自己流はゴミ箱に捨てて焼却処分!
- マニュアルを徹底的に読み込み、
- 元からある記事を徹底的に真似る!
- すでにサイトに入っている記事をしっかりと確認し、
(まだ記事がない場合は、過去の別のサイトの記事をチェック) - マニュアルと見比べながら徹底的にチェックし、
- 自分の記事に反映させる!
- すでにサイトに入っている記事をしっかりと確認し、
- 添削の内容は、必ずメモしていつでも見返せるようにしておく!
初心者であればあるほど、