全体構成

 

まず、ストーリー記事の全体構成は、
下記のイメージ画像の通りです。

 

①〜⑦を、一般に「ストーリーフォーミュラ」と呼びます

【ストーリーフォーミュラ】

  1. 読者と同じスタート
    読者と同じ悩み・現状
  2. 挑戦&失敗の連続
    色々と挑戦するが、何をやってもうまくいかない
  3. 転機
    ある日突然の出会い・ひらめき
  4. 成功体験
    それをやっていっただけで継続的な成功
  5. 完璧なメソッドの構築
    パターンの発見・成功のシステム
  6. 他者の成功
    開発したメソッドの再現性を示す
  7. 次はあなた
    紹介したい商品・サービスの説明

「進研ゼミ」の漫画のコテコテの成功ストーリーをご存知の場合は、
それを思い浮かべればほぼ同じです。
(この後の詳細解説にも、事例として進研ゼミの漫画画像を切り抜き的な形で多数入れているので参考にどうぞ)


このストーリーフォーミュラは、
ブログにおいては主に教育記事として使いますが、

あらゆるビジネス・コピーライティングにおいて必須中の必須なので、
必ず①〜⑦まで暗記してください。

なお、「様々なメジャーどころの漫画や映画などのストーリーも、この型に沿って作られている」ということも知っておきましょう。

【ズートピア】

  1. 読者と同じスタート:ジュディは小さな町で生まれ育ったウサギで、大きな夢(警察官になる)を抱いているが、周囲からは無理だと反対されている
  2. 挑戦・失敗の連続:警察官になったものの、初日は駐車違反の取締りを任され、予想外の困難や偏見にも直面
  3. 転機:ニックとの出会いを通じて、異なる視点から物事を学び、ズートピアでの自分の使命を再確認
  4. 成功体験:ニックと協力し、連続失踪事件を解決する中で、自分の価値と可能性を感じる
  5. 完璧なメソッド確立:努力と知恵、仲間の力を活用して事件解決の手法を確立し、周りからも認められる
  6. 他者の成功:ニックもジュディの影響を受け、真の友情を築き、警察官としての道を歩む決意をする
  7. 次はあなた:観客に対して、「夢を追いかけるために行動しよう」「違いを認め合おう」という強いメッセージが伝えられる

【スーパーマリオブラザーズ(映画)】

  1. 読者と同じスタート:マリオとルイージは普通の配管工であり、ニューヨークで小さな配管業を始める
  2. 挑戦・失敗の連続:仕事をしても事故を起こしたり失敗続きで、周囲から認められず、家族にも軽んじられる
  3. 転機:ある日、地下で不思議な土管を見つけ、マリオとルイージは異世界に迷い込む。途中で離れ離れになり、マリオはピーチ姫と出会う
  4. 成功の連続:マリオは訓練を受け、キノコ王国を救う使命を共有し、ただの配管工から「ヒーロー」への第一歩を踏み出す。マリオはピーチや仲間たちと協力してクッパ軍と戦う中で、周囲からも認められていく
  5. 完璧なメソッド確立:冒険の中で成長し、戦う自信をつけ戦い方を学ぶ。クッパに立ち向かう力を得る
  6. 他者の成功:ルイージもマリオと共に勇気を出して戦いに挑むことで成長し、兄弟二人でキノコ王国を救う
  7. 次はあなた:マリオとルイージが新たな人生を始める様子。観客にも「困難を乗り越えて成長しよう」「自分の力を信じて夢を追いかけよう」というメッセージが伝わる

【スラムダンク】

  1. 読者と同じスタート:桜木花道は万年フラレ男でバスケットボールにまったく関心がない
  2. 挑戦・失敗の連続:好きな女の子目当てでバスケ部に入るも、全くの素人で何をやっても失敗し、周りからも馬鹿にされる場面が多々。時には退部も検討
  3. 転機:強力な個性を持つ仲間や監督に出会い、その影響を受けてバスケにのめり込んでいく
  4. 成功の連続:試合で活躍することで少しずつ自信を持ち、毎回わずかずつながら成長し、成功体験を積み重ねていく
  5. 完璧なメソッド確立:積み上げた成功体験をもとに、自分なりのスタイルでプレイし、試合を勝ち抜くためのスタイルが構築される
  6. 他者の成功:周囲の仲間も花道との関わりとバスケを通し、それぞれが成長していく
  7. 次はあなた:バスケに対する情熱や夢を抱くことで自分の情熱を追求する気持ちが喚起される

【スターウォーズ(エピソード4)】

  1. 読者と同じスタート:ルーク・スカイウォーカーは平凡な農夫で、特別な力もない
  2. 挑戦・失敗の連続:外部の星に出ていきたがっているが、養父母(叔父・叔母)に交渉しても許されない
  3. 転機:オビ=ワン・ケノービとの出会いをきっかけに「フォース」に目覚め、運命が大きく動き出す
  4. 成功体験:フォースを活用して仲間と共に帝国軍と戦い、成功体験を得ていく
  5. 完璧なメソッド確立:フォースの使い方をマスターし、ダース・ベイダーに対抗できるまでに成長する
  6. 他者の成功:仲間である反乱軍も勝利を収め、全体が希望を取り戻す
  7. 次はあなた:物語の締めくくりで、観客にも新しい希望や挑戦へのインスピレーションを与える

【ハリー・ポッター】

  1. 読者と同じスタート:ハリーは一般人として普通の生活を送っている
  2. 挑戦・失敗の連続:しかし両親もおらず、意地悪な叔父・叔母・従兄弟にいじめられ孤独
  3. 転機:ハグリッドと出会い、魔法使いへの一歩を踏み出す
  4. 成功の連続:ホグワーツで友達や先生に出会い、魔法を習得し、友人たちと協力して冒険に挑むことで少しずつ自信をつけていく。周囲からも認められる
  5. 完璧なメソッド確立:ハリー自身の勇気や魔法の知識を活かして、困難を乗り越える方法が確立されていく
  6. 他者の成功:友人たちもそれぞれの試練を乗り越え、成長を遂げる
  7. 次はあなた:視聴者に対し、成長や冒険の楽しさを示し、読者の中にも挑戦したいという気持ちを引き出す

このように、ありとあらゆる創作物のストーリーが、この型を利用しています。

 


ただし、記事の都合上、

いきなり「①読者と同じスタート」からは始めにくいことも多い上に、
書き方によっては「なんかいきなり謎の自分語り始まった」と思われてしまう危険もあるので、

そのような場合に「⓪混乱と興奮の興味づけ」を入れます。

詳細は各パート解説にて。

 

⓪混乱と興奮の興味づけ

「俺の名は田中太郎、普通の中学2年生だ」みたいな導入より、
1ページ目がいきなりこれの方が、
つい続きを見てしまいませんか?

 

⓪混乱と興奮の興味づけ:目的とポイント
  • 目的
    • 衝撃的なオープニングにより、読者を混乱・興奮の渦に巻き込み、一気に惹きつける
    • 思わず続きを読み進めさせてしまう
  • ポイント
    • 読者の常識にないこと、常識と逆のことを言う
      • 読者の常識=その界隈で当たり前とされていること
        • 常識:食事と運動を頑張らないと痩せない
          →食事制限と運動をすればするほどデブ化します。
        • 常識:外資系に転職するには英検やTOEIC
          →英検やTOEICをひけらかしてるお前は企業搾取のカモ。
        • 常識:公務員になれば安定して収入が得られる
          →公務員になるくらいなら、パチンコ店員の方が将来性あります。
        • 常識:受験勉強は毎日コツコツやってきた人が強い
          →毎日記憶を積み重ねてもどうせ8割忘れるので時間の無駄です。
    • 強い言葉を使う
      • 以下、例
        • 警告します。
        • 知らないと大損します。
        • おい!
        • お前!お前だよ!!
        • ぶ○○○すぞ?
        • ドブに捨てたほうがマシ。
        • 終わってんぞ?

読者を否定するようなことを言った場合、必ずフォローをしましょう。

  • 英検やTOEICの点数で転職企業のランクが決まってると思ってるあんたは、企業搾取のカモ。
    …転職エージェントが明かした事実は、僕の自信を粉々にしました。
    (「転職エージェントが言ったんだ(=この筆者が言ったわけじゃない))
  • すみません。どうしても読んで欲しかったので、強い言葉を使いました。
    ここまで言ったのには理由があります。

 

離婚届にハンコ押す寸前でした。

「努力して痩せようとすればするほどデブってんじゃんw」

と旦那に鼻で笑われたあの日、
痩せるために努力した私は完全に死にました。

あの時の旦那には本当に腹が立ったけど、
何より私を絶望に追いやったことは、

「努力すればするほどデブになる」は、
実際には何ひとつ間違ってない真実だったってことです。

 

①読者と同じスタート

 

勉強に悩む読者にとって「これはまさに俺の問題」と
思わせるリアリティのある悩みを表現。

※ちなみに得点が59点になっているが、絶妙にイヤなラインをついている。
0点だとリアリティがなかったり、「俺はここまで酷くないから大丈夫」と思ってしまうし、
89点とかだと普通に成績優秀感が出てしまう。

 

①読者と同じスタート:目的とポイント
  • 目的
    • “自分ごと”として捉えさせる
    • 「この人、今の私と全く同じ状態だったんだ!」と共感させる
    • 「あなただからできたんでしょ」
      「あなたは特別なんでしょ」などの猜疑心を払拭
  • ポイント
    • 読者の今の【悩みや現状・問題点】は何か?を明確にする
    • 自分はかつて、まさにその状態だったと語る
    • 具体的に・鮮明にその状況を描き、「自分のことだ」と感じさせる
  • ワーク
    1. 販売商品でもたらされる理想の未来はどのようなターゲットにもたらされるか?
    2. それが叶えられていない人の悩み・苦しみはどのようなものか?書き出す

 

鏡に映る自分の姿に、私はため息をつきました。

だらしなさすぎるたるんだお腹、
ぜい肉がついた太もも、
二重あご…。

いつからこんなに太ってしまったのか。

「どうして私だけ、こんなに痩せられないんだろう…」
「もう、一生このままなのかな…」

そんな思いが私の心をどんどん追い込み、
絶望的な気持ちで毎日を過ごしていました。

 

②挑戦&失敗の連続

独学頑張ってもダメ、塾も全然ダメそう。
何やってもうまくいかないし、
解決しようと色々やってみても全然うまくいかない。

 

②挑戦&失敗の連続:目的とポイント
  • 目的
    •  読者の現状の選択肢を切る
      • 見込み客がその悩みを解決するために、
        頭の中に描いている解決策(選択肢)は何があるか?
      • それらを「既にやったけどうまくいかなかった」
        →見込み客の中に存在している選択肢を潰すことで、本命商品の仮想敵を潰す
        (進研ゼミの場合は、塾や独学はしてほしくない → だから漫画内でこれらで失敗させる)
      • 例えば、進研ゼミの仮想敵は塾や独学、
        ダイエットサプリの仮想敵はジムでの運動や自力での食事制限。
    • リアルな失敗エピソードで「こうはなりたくない」と感じさせる
  • ポイント
    • ×単に自分が失敗したことを羅列する
      〇読者の悩み・失敗体験とリンクさせる
    • 「これらをやってもダメなんだ…じゃあどうすればいいのかな?」と感じさせる
  • ワーク
    1. 見込客がもっている選択肢をブレインダンプ
      (今の見込み客の頭の中にある解決策(選択肢)は何か?)
    2. それらの選択肢を潰すために自分のエピソードはないか?
      (その選択肢を「実体験のエピソードor身近な人の事例」で潰すことができないか?)
    3. その話をする上でどう興味深い話をするか?+時系列に並べて整える

 

このままの醜い自分のままじゃダメだと、何度も挑戦しました。

食事制限もしたし、
流行りの糖質制限ダイエットもしました。

週末にはジムにだって通って、
変わりたい一心で様々なダイエット方法を試しました。

でも、最初は体重が少し減るものの、気づけばリバウンド。
鏡を見ると、ダイエット前と何一つ変わったように見えない自分、
それどころか体重計に乗るとむしろ増えている…

「努力が足りないのか」と自分を責める日々が続いて、自己肯定感は底辺。
もうどうしようもないと、完全に諦めてしまっていました。

 

 

③転機

のちに成功をもたらす最大の要因と出会う。

 

③転機:目的とポイント
  • 目的
    • のちの成功要因(商品やメソッド)と出会う
    • 何が原因でうまくいかなかったのかを伝える
  • ポイント
    • 不自然さのない出会いのシチュエーションにする
    • うまくいかなかった原因は、読者がハッとするような常識と異なるものにする

 

そんなある日、YouTubeで流れてきた広告で
とんでもない話を聞いてしまいました。

「どんなに食事制限しても、どんなに運動しても、
体の中の”デブ細胞”が活動し続けている限り、リバウンドを繰り返し続ける」

ハンマーで殴られたような衝撃でした。
だから、これまで何をしても無駄だったのかと。

続けて、「そのデブ細胞の働きを抑える有効成分があって、それが含まれたサプリを1日1回夕食前に摂取しさえすれば、痩せることは簡単だ」…

直感で、「これなら変われるかも」と思えました。

そうして藁にもすがる思いで、一歩を踏み出す決意をしたのです。

 

④成功の連続

転機で出会ったことをやったらとんでもなく成功した。
勉強と全然関係ないはずの部活までもが順調に。

 

④成功の連続:目的とポイント
  • 目的
    • 読者が羨む未来を提示する
    • 「こうなりたい!」と思わせる
  • ポイント
    • ベネフィットを提示しまくり、鮮明に理想の姿を描く

 

1週間が経ったとき、不意に気付きました。
お腹周りの脂肪が、少し減っていることに。

まさかと思って、昔お気に入りだったスカート、
2年前から太って履けなくなっていたスカートを履いてみたら…
なんと、何の引っかかりもなくスッと履けてしまったんです。

あんなに食事を削っても運動しても、
絶対に落ちてくれなくて憎くてたまらなかったお腹の贅肉が、
いとも簡単に落ちていった何よりの証拠でした。

そうしてさらに1ヶ月、2ヶ月と過ぎていくと、
私は見違えるように変わっていました。

体重は10キロ以上減り、
ウエストは憧れ続けていたモデルのようなくびれに変身。

しかも変な食事制限もないので、むしろ健康になって肌ツヤまで良くなっていったのは嬉しい誤算でした。

旦那にも、
「痩せるなんて無理だとか言って、悪かった。
本当に結婚式のときみたいだ」
と、謝らせることに成功(笑)

周りからも「痩せたね!」「きれいになったね!」と褒められるようになり、
自信を取り戻すことができました。

 

⑤完璧なメソッドの確立

「これまでアプリを使わないで手動で頑張っちゃってたのが、
時間かかりまくってうまくいかない原因だった」
「この進研ゼミのアプリこそが、成功の源泉だった!」

 

⑤完璧なメソッドの確立:目的とポイント
  • 目的
    • 成功の連続を経て、 成功した要因は何だったのか?をまとめる
    • これさえあれば自分も成功できると感じさせる
    • 何が原因でうまくいかなかったのかを伝える
  • ポイント
    • 「感情で決定し、論理で納得する」の後半、「論理で納得する」セクション
    • 最も売りたい商品のUSPとリンクさせると◎

 

ここまでうまくいったのは、
とにかく「頑張ることをやめた」ことにあります。

特に女性の場合、無理に何かを我慢すればするほどストレスホルモンがたくさん出ます。

そして、そのストレスホルモンこそが、
内臓の中にデブ細胞を増やし、さらには活性化させる1番の原因だったんです。

そうなるともうデブ一直線で、
ほんのちょっとの栄養源も逃さず脂肪に変えて、体に溜めてしまいます。

だからかつての私は、何をやっても痩せなかったんです。

しかし逆に言うと、なかなか痩せない人ほど、
単にデブ細胞が元気だから痩せられないだけのことが多いんです。

だからこそ、痩せにくいと感じていればいるほど、
ダイエットサプリを使ってデブ細胞を抑えさえすれば、
いとも簡単に痩せられるというわけです。

(※念のため、上記は例文のために適当に考えた内容なので、くれぐれも鵜呑みにしないでくださいね笑)

 

⑥他者の成功

 

「これなら誰でもできる!」

 

⑥他者の成功:目的とポイント
  • 目的
    • 成功メソッドの再現性を示す(自分だけでなく、他の人もこれで成功した)
    • 読者が「自分でもできる」とより強く確信できる
  • ポイント
    • 書くのが難しければ、飛ばしてもOK
      (その代わり④・⑤で強烈に「自分でも成功できる」と感じさせる必要はある)

 

突然の私の変わりように、
私のママ友たちにしきりに「何をやったの??」と聞かれるようになってしまいました。

疑われるかとビビりながらもサプリの存在を教えたら、
やはり私と同じように、みんなが次々と成果を出し始めたんです。

周りのママ友がどんどん痩せて「産前に戻った!」と目を輝かせながら言っているのを見ると、
これは本当に再現性高く、多くの女性を肥満の悩みから解き放つものなんだなと確信できました。

 

⑦次はあなた

そして進研ゼミの申し込み用紙・申し込みページへ…

 

⑦次はあなた:目的・解説
  • 目的
    • 読者をマネタイズポイントもしくは販売記事まで導く
  • ポイント
    • 嫌味なく自然に誘導する

 

痩せない人ほど、飲むだけでキレイになってしまうサプリ、
詳しくはこちらをどうぞ。

 

ストーリー記事全体を通してのポイント

 

ストーリー記事全体のポイント

【全体通してのポイント】

  • ストーリーにアップダウンを作る
    • アップダウンのない話では全く面白くない
  • アップダウンなし:
    「湯屋に行って働いて、みんなに見送られて帰りました」(何も面白くない)
  • アップダウンあり:
    日常→両親が豚に!?→湯屋で働いている内に認められるように→ハクの命の危機→ハクの生還・通じ合い→皆に見送られて現世へ
  • 読者に自分ごととして感じてもらう
    • 読者が「これは自分と同じだ」と感じる要素をひとつでも多く入れましょう。
    • 「ただの自分語り」になってしまうケースを見ますが、読者に無関係の要素はいりません。
      「自分のストーリーを使って、実は読者のストーリーを語る」という意識を持ってください。
  • 鮮明に・具体的に書く
    • 【SPENDA×5W1H・五感】で、とにかく具体的に・鮮明に、読者の脳にイメージをわかせるように書きましょう。