検索意図をリサーチして
記事の設計図(=見出し)を作ろう
さて、これからあなたは、
こちらでピックアップしたKWの中から、好きなKWを選んで記事を書いていくことになります。
(詳細は記事作成〜納品までの流れ参照)
では、記事を書こうと思ったら、最初にやるべきことは何でしょうか?
それは、
これです。
よく「なんとなくいきなり本文を書こうとしてみる」、
つまり「記事を設計図ナシに書きはじめる」方がいますが、これは完全NGです。
これは、設計図がないまま家を建てるようなもの。
そんな家、誰も住みたくないですよね。
(というか、家としての機能を保ててるのかも怪しい…)
同じことで、設計図ナシで作った記事は、見た目を記事っぽく整えても、誰も読んでくれません。
でも逆に、設計図を作ってしまえば、あとは書くだけ。
見出し作りまでで、記事作りの8割は完成です。
また、復習ですが、
- そもそも記事の根本的な役割は、「検索意図を満たすこと」であり、
- しかも検索意図がわかれば、「何を書くか」はほぼ決まってしまうのでした。
※万一ここの理解が怪しい場合は、必ず復習してください! → 読者の検索意図を満たそう
とはいえ、
「検索意図を考えよう!あとはそれを目次に編集しよう!」
とだけ言われても、いざ自分が見出しを作ろうと思ってもなかなか苦戦しちゃいそうですよね。
そこでここでは、具体的な「設計図(=見出し)づくり」の方法を解説していきます。
目次
STEP0:事前準備の必要性〜やってしまいがちなミス〜
最初に、「やらかしがちなミス」をお伝えします。
「想像だけ」で、読者の検索意図を想定したり、見出しを作ったりしてしまう
どういうことかというと…
検索意図って、KWを見ただけでざっくりとは想定できてしまう感じがするんです。
しかし実際には、「想像だけ」だと、
実際に書くべき内容に漏れが出たり、検索意図を大外ししてしまう可能性すらあるのです。
例えば…
「そばがら枕 臭い」の検索意図はどんなものでしょうか?
ちょっと考えてみてください。
(学習効果が半減しちゃうので、解説を見る前に最低10秒は考えてみてください!)
「そばがら枕 臭い」でわざわざ検索するということは、
要するに、
- 「そばがら枕の臭いの原因はなに?」
- 「そばがら枕の臭いを取りたい!臭いを消す方法は?」
などを知りたいのでしょう。
おそらく、自分(or家族)のそばがら枕が臭くて悩んでいるのでしょうね。
…そんなに難しくないというか、「そりゃそうだろ」という感じすらあるかもしれません。笑
ところが、これくらい単純なKWだったらまあいいんですが、
実際はそうはいかない場合も非常に多いんです。
例えば…
「海外ドラマ 英語 学習」の検索意図を考えてみてください。
なんとなく検索意図を想定するだけだと、
「英語学習におすすめの海外ドラマが知りたい!」だけを想定して終わってしまうかもしれません。
が、実際に上位表示された記事を見ると、記事の内容は、
- 「海外ドラマで英語を学ぶメリット・デメリットはなに?」
- 「海外ドラマを使った英語勉強法ってどうやればいい?」
- 「英語学習のための海外ドラマの選び方を知りたい!」
- 「英語学習におすすめの海外ドラマはどれ?」
- 「海外ドラマでの英語学習におすすめの配信サービスはどれ?」
- 「ドラマでの英語学習の効果をより実感するためのポイントを知りたい!」
ここまで網羅されています。
上記を見ると、全て漏らさず「想定」だけで検索意図を網羅するのは、かなり厳しい…と感じるのではないでしょうか。
(実際、かなりの上級者でも厳しいと思います)
また別の例を見てみましょう。
「彼氏持ち 男友達 どこまで」の検索意図を考えてみてください。
これ、2通り考えられることに気付きましたか?
具体的には、①読者が女性の場合、②男性の場合です。
パターン①
- 読者 = 男性。彼氏のいる女性を好きになった
- 彼氏のいる女性にとって、どこまでが男友達で、どこまでが恋愛対象なのかを知りたい
(自分が男友達認定なのか、恋愛対象に入るのかを推測したい)
パターン②
- 読者 = 女性。自分に彼氏がいる
- 仲の良い(あるいは半浮気レベル)の男性がいるので、
どこまでが男友達で、どこからが浮気になるのかを知りたい
KWを「見ただけ」だと、どっちでもおかしくない感じがしませんか?
で、実際の検索結果を見ると、パターン②を想定した記事がほとんどでした。
でも、パターン①を想定して見出しを作ったら、全然違う記事になっちゃいますよね??
こんなふうに、「想像だけ」だと、
実際に書くべき内容に漏れが出たり、検索意図を大外ししてしまう可能性すらあります。
だからこそ、単なる想像で記事を書き始めるのではなく、
しっかりと「リサーチ」をして、
検索意図を確定し、記事の見出しの骨格を作っていく必要があるんですね。
※中上級者の場合はこの限りではないのですが…これは本章末尾の補足部分で説明します。
ここからの手順は、大きく3STEPあります。
先に、全体像の概略をお見せします。
- STEP1:狙うKWでGoogle検索 → 上位10記事の見出し(目次)をすべて網羅
- ①上位10記事の見出しを抽出
- ②同じこと・似たことを言っている部分はまとめながら整理
- STEP2:各見出しの内容をさらに調べ直し、よりオリジナリティの高い見出しへ
- ペルソナを作る → そのKWを検索する瞬間のシーンを切り取って考える
- 見出し「だけ」読んでも記事の内容がわかるようにする
- 具体性を高める
- STEP3:ライバルと差をつける
- ①自分の体験談などの一次情報
- ②ライバルの「微妙」と思った部分はメモ
- ③上位10記事では網羅できていない検索意図を満たす ←Yahoo知恵袋などを利用
- ④潜在ニーズを満たす
「ちょ、やること多くない…?」と感じたかもしれませんが、
実際に読んでいくと、そんなに難しいことではありません。
何より、この見出し作りの工程が最も記事の価値を決める最重要パーツと言っても過言ではないので、
気合い入れていきましょう!
STEP1:狙うKWでGoogle検索 → 上位10記事の見出し(目次)をすべて網羅
それでは実際にリサーチをするにあたって、まずやるべきことは、
Google検索上位10記事の見出し(目次)をすべて網羅!
これです。
なぜかというと、
上位10記事は、「Googleが『この記事は検索意図を満たしてる』ってお墨付きを出した記事たち」だからです。
なので、上位10記事の内容を分析すれば、検索意図の大半はカバーできます。
そして、
上位10記事の見出し・内容をすべて自分の記事に取り込んでしまえば、
その記事は上位10記事に並び立てる!
ということになります。
なぜ上位10記事が「Googleが『この記事は検索意図を満たしてる』ってお墨付きを出した記事たち」と言えるかというと、
実はGoogleさんも、検索意図を満たした記事を上位表示したがっているからです。
Googleさんは、広告で稼ぐ企業です。
自分の検索エンジンを使って、そこから広告を目にしてもらえば、Googleは潤います。
なので、Googleさんは自分の検索エンジンを使ってほしいと思っています。
そして、
- 人にたくさん使われる検索エンジンを作りたい。
- たくさん使われる検索エンジンとは?→検索したら知りたいことが出てくるもの
- ということは、検索意図を満たした記事を上位表示すればいい
という理屈です。
つまりは、「読者が喜ぶ記事≒Googleが喜ぶ記事」ということ(これ、意外なほど大切です!!)なので、覚えておきましょう。
では、「Google検索上位10記事の見出し(目次)をすべて網羅」するためには、何をすればいいのでしょうか?
具体的には、2STEPです。
- 上位10記事の見出しを抽出
- 同じこと・似たことを言っている部分はまとめながら整理
それぞれ、内容を具体的に説明していきます。
①上位10記事の見出しを抽出
まずは、上位10記事の見出しを抽出します。
ここでは、ラッコ見出しというツールを使うと便利です。(無料なのでブックマーク推奨))
※赤く囲った部分がデフォルトだと別の項目になっているはずなので、「見出し抽出」に変更してください。
ここにKWを入れると、
上位10記事の見出しを自動で抽出してくれます。
今回は、例として「海外ドラマ 英語 学習」というKWだった想定で行きます。
するとこんな感じで、各記事の見出しを抽出してくれます。
※画像は本マニュアル作成当時のものなので、細かな仕様や検索結果などは異なっている場合があります。
②同じこと・似たことを言っている部分はまとめながら整理
見出しが抽出できたら、
上位10記事の中で同じようなこと・似たようなことを言っている部分はまとめながら整理しましょう。
イメージを掴みやすくするため、ここでは「海外ドラマ 英語 学習」を例に、
1位記事と2位記事(本マニュアル作成当時)の見出し、さらにそれらをまとめた結果を並べて整理してみます。
(PCでないと見にくいかもしれません…!)
1位記事 | 2位記事 | まとめると…(大体こんなことを書けばいいよね、という骨格) |
|
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|
上記で、同じ色をつけた部分は、「同じ話をしている」ことがわかりますよね。
(言い回しや内容に多少の違いはあるものの、トピック自体は同じ)
で、その同じ話をしてる部分を合体させてまとめただけです。
見た目の量がちょっと多いので怯んじゃうかもですが(笑)、
やってること自体は単純ですよね。
(「とりあえずやってみっか」と実際にやってみると、
「手間こそかかるものの、作業自体が難しいわけではない」ことが実感できるはず)
そして、これを同じように10位まで全てチェックしていきます。
(今回は見やすくなるよう、例として1位・2位の記事のみを取り上げましたが)
ただし、上位10記事の中でも、以下は例外です。
- 楽天・Amazonなど、ライティング関係ないもの
- あからさまに検索意図と合わない・極端に内容が薄い
-
KWが含まれていない(KWに近い内容)の記事が出てくる
こういう場合は、記事の中身の良し悪しじゃなく、
検索意図を満たす記事が他に存在しないために、(仕方なく)似たような記事を表示してる可能性大なので、参考になりません。
ある程度は無視しちゃってOKです。
ここまでで、
Google検索上位10記事の見出し(目次)をすべて網羅!
これはできてしまいました。
※下記は、ここまでの工程を実践した動画です。必要に応じてチェックしてみてください。
(長い(喋りながらというのもある)ので、倍速で&ある程度飛ばしながら見てください)
※上記で使用しているツールは「xmind」というものです。
「これを使え」というわけではないですが、使いたい場合は無料版でも基本機能は十分なのでどうぞ。
上位10記事に、全然ライバルがいない場合は…?
ときどき、上位10記事にライバルが全然いない場合があります。
例えば…
- KWが含まれていない&検索意図もずれた記事が出てくる
- 極端に内容が薄い記事が出てくる
- 「記事」ではないものばかりが出てくる(楽天・AmazonなどのECサイト等)
こういう記事が数記事混ざっていることも、
10記事全部こういう記事のこともあります。
この場合、当然ながら上位10記事リサーチには頼れなくなりますよね。
では、具体的にどうすればいいかというと…
- 自分の思考・想像で検索意図を考え、見出しを構成する
※冒頭で、「『想像だけ』で、読者の検索意図を想定したり、見出しを作ったりしてしまうのはNG」と言いましたが、この場合はそうも言ってられません。
- この後説明する「STEP2:ライバルと差をつける」手法を駆使して、検索意図を想定する
- 例えば、Yahoo知恵袋や各種SNSで検索してみるなど
- その上で、AIにアイディア出しをしてもらうのもアリ
ここでのポイントは、
あくまでも「検索意図は何か?」を徹底的に考えること。
「作業」というよりは、かなり「思考」的な作業が増えるので、
少し上級者向けに感じるかもしれません。
しかし実はこれ、あなたにとっては大チャンスでもあります。
なぜなら、あなたの記事が一瞬で上位に食い込む可能性が高いからです。
具体的にいうと、
お渡ししているKWは、需要が「ある」ことを確認して選んでいるものです(もちろん、需要の大小はありますが)。
にもかかわらず、上位にそのKWの検索意図を満たす記事がない・少ないということは、
「需要はあるのに供給がない記事」ということ。
要は、「穴場」なのです。
上位10記事に検索意図を満たすものがない場合は、
- めっちゃ大チャンス!
- STEP1は使えない
→「検索意図を満たす」を目的に、自分で見出しを構成する! - そのままSTEP2に移行!
と覚えておきましょう。
STEP2:各見出しの内容をさらに調べ直し、よりオリジナリティの高い見出しへ
さて、ここまでで上位10記事の内容を網羅した「骨格」はできました。
ですが、あえて悪く言えば、
ただパクっただけで、何の工夫もない状態…というのも否めません(笑)
もし仮に、このまま何の工夫もなく、
- リサーチ元と全く同じ文言
- 小学生が友達の読書感想文を写すときのように、小手先だけちょっといじった改変
というだけで見出しを作ってしまうと、
あなたの記事が著作権違反とされ、トラブルに発展してしまう危険性も…
そこで、
見出しの内容をさらに調べ直す
→ よりオリジナリティの高い見出しへ
という作業をしていきましょう。
例えば、さっき作った骨格の一部を抜粋して例にすると、
下記のような感じです。
さっきの骨格の一部 (ただパクっただけで、何の工夫もない状態) |
自分のオリジナル見出しにアレンジ |
※さっき作った記事の骨格の、1番上の部分を抜粋↓
|
改めて「海外ドラマ 英語 メリット」でググってみると…
など、情報がたくさん出てきます。 ⇩これらを加えてアレンジすると…⇩
|
ピンクのマーカー部分を比べてみてください。
ちょっと調べ直すだけで、圧倒的にオリジナリティが高い見出しになりましたよね。
とはいえやったことは、該当の見出しについて、もう1回ググっただけです。
難しくもなんともないですよね。
ということで、すべての見出しに対してこういった調べ直し・深掘りをしてみた結果、
下記のような感じになりました。
さっきの骨格 | 自分のオリジナル見出しにアレンジ |
|
|
かなりオリジナリティの高い見出しに仕上がりましたよね。
見出しの文章をキレイに作るコツ
見出しを整えるときのコツとして、必ずやっていただきたいことが、下記です。
- ペルソナを作る
- そのKWを検索する瞬間のシーンを切り取って考える
ペルソナとは、「たった1人の架空の読者」のことです。
といっても、「妄想の脳内キャラクター」ではなく、
そのKWを検索してそうな、実際のあなたの親族・友人・知人…などを想定しておけばOKです。
年齢・性別・家族構成・仕事・最近の悩み……など、色んな要素を細かく想定した架空の人物を指します。
※参考→(本来の意味の)ペルソナとは?
が、検索意図を想定するためのペルソナは、
要するに「読者のリアルな気持ちに近づく」ためのツールなので、
想像上の人の設定をいちいち細かく考えるよりは、
実在する身近な人を想定しておくと手っ取り早い場合がほとんどです。
その上で、その人が検索をする瞬間の情景のワンシーンを切り取ってリアルに想像するのです。
- その人はどんな表情をしてる?
- どんな感情になってる?
- その検索をするまで、一体何があった??
こんなことを考えると、読者の検索意図がよりリアルになるので、
それに寄り添った見出しが作りやすくなります。
その上で、下記のようなテクニックを駆使してください。
◯見出し「だけ」読んでも記事の内容がわかるようにする
- 「本文を読まなきゃ何が書いてあるかわからない」見出しは、読者に不親切。
(長すぎるのももちろんNGだけど…) - 上記の見出しを改めて見ると、「見出しだけ」である程度の概要が掴めるはず。
このように、「見出しだけ」で内容がわかる見出しは良い見出し。
◯具体性を高める
- 「もっと読者が具体的にイメージできる言い回しはないか?」
- 「値段が安い!」より、「参考書やスクールに通うより圧倒的に格安!」の方がイメージしやすい
- 「実際の英会話が学べる」→「”教科書英語”ではないリアルな”生きた英語”が身につく」と言い換える
- 「英語学習のやり方」をただ箇条書きで見るより、「レベル1はこれ、レベル2はこれ…」とステップバイステップ形式でまとめる
- 数字を使う
- 「7つのメリット」
- 「4STEP」
- 「3選」
これで、かなりオリジナリティの高い見出しが完成しましたね。
(といっても、ここまでやったことは、
「上位10記事の見出しをまとめて、各見出しをさらに深く調べ直した」だけです)
STEP3:ライバルと差をつける
ここまででもかなりのクオリティですが、
またしても意地の悪い見方をすると、「ググった結果を上手にまとめた」だけとも言えます。
つまり、「誰でもできる記事」といえばそれまで…というのも、否定はできません。
そこで、さらに「ライバル記事に圧倒的に差をつける」ための4つの手法を紹介していきます。
- 自分の体験談などの一次情報
- ライバルの「微妙」と思った部分はメモ
- 上位10記事では網羅できていない検索意図を満たす
- 潜在ニーズを満たす
①自分の体験談などの一次情報
あなたの記事のオリジナリティを高め、他記事との大きな差になるのが、
自分の体験談などの一次情報。
なぜこれが重要になるかというと、それは「あなたにしか書けない」からです。
例えば、「低反発枕 高反発枕 違い」のKWで、
実際に低反発枕と高反発枕を1個ずつ買って使った上で記事を書いた方がいました。
なお、この記事を書いたのは、あなたと同じ立場のライターの方です。
(こちらから指示したとかでも何でもなく、いきなり自腹切ってこの記事を書いて、「自分のためのスキル投資です!」とおっしゃってて、さすにビビりました…笑)
まだ数記事目だったので、装飾や改行を中心に少し甘いところはあるものの、
ここまでしたらそりゃオリジナリティが高いというか、他の人にはそう簡単には書けないですよね。
そしてこの方はその後、鬼のように稼いだようです。
ここまでやり切る行動力があれば、そりゃそうだって感じですね。笑
「ここまでやれ」とはとても私からは言えませんが(そりゃしていただけたら嬉しいですけど笑)、
それはさておいても、
少しでもKWに沿ったことを自分で体験してみたり、過去の経験になぞらえて語ることは、本当に大切です。
ただパソコンの前でカタカタやるだけがライターの仕事かというと…
間違いではないけど、”幅の狭いライター”になってしまいます。
「あなた以外でも書ける」=「誰でも書ける」記事なので、
「だったらあなたに頼まなくてもいーや」、と思われてしまうんですね。
実際、あなたも最近何かを検索していて、
「なんか一般論しか書いてない」「もっとリアルな情報が知りたい」
って思ったことないですか?
逆に言うと、そういったリアルな一次情報が入っている記事は、
読者もその記事を長く読む(すぐに離脱されない)ということです。
しかも、他では代替が利かない記事になる。
実際、私の体感ベースですが、
体験談が入ってる記事は上位表示されやすいです。
例えばこの記事なんかは、もう体験談がまるまるメイン見出しになってる感じです。
また、実際に本文執筆するときにも、
「少しでも一次情報を盛り込む!」という意識を持っておくだけでも、
記事の完成度が全然違うものになります。
②ライバルの「微妙」と思った部分はメモ
また、ライバル記事の「微妙」と思った部分はメモしておきましょう。
つまり、実際に記事を読んだ上で、
- 「こういうこともっと知りたいのに」
- 「結局どういうことなのかよくわかんなかったな」
- 「抽象的な話ばっかでピンとこないな」
- 「めっちゃ見づらいな(文章構成・装飾)」
- etc…
と、気づいた不満点をメモしておく。
こういうフラストレーションをあなた自身の記事で解消していくことで、ライバル記事を上回る内容を生むのです。
単純ゆえに、こういう手間を惜しむ・ナメてサボるライターさんは多いですが、
こういう一手間が、見出し作りで差をつけるのはもちろん、
あとで本文を執筆するときに格段に書く手間を減らしてくれます。
なお、実際にライバル記事を読むために検索するときは、必ずシークレットウインドウを使って検索してください。
通常モードだと、過去のあなた自身の検索履歴などが残っているため、
本来の順位とは違った結果が表示される可能性があるためです。
通常、Windows、Linux、Chrome OS の場合: Ctrl+Shift+nキー、
Mac の場合: ⌘+shift+nキーでシークレットモードが開きます。
上記キーで開かない場合、Google Chrome・MicrosoftEdgaのシークレットウインドウの使い方はこちら。
その他ブラウザでの使い方等が不明な場合は、別途調べてみてください。
③上位10記事では網羅できていない検索意図を満たす
続いて、上位10記事では網羅できていない検索意図を満たすこと。
…といっても、「そんなもん、どう探すんだ?」となると思うのですが、
- Yahoo知恵袋や教えてgooなどの質問サイト ←1番鉄板で使いやすい
- 各種SNSでKW検索
- ネット掲示板(5ちゃんねるなど)
- 各コンテンツに対するコメント(YouTubeのコメントなど)
- 身近な人に聞く
上記には、「生の声が溢れている」ので、検索意図の参考にしやすいんですね。
例えば、Yahoo知恵袋で「海外ドラマ 英語 学習」で検索してみると…
こんなのが出てきました。
「どのくらい見ればいいか?」は、さっき作った見出しには入ってませんでしたよね。
これは記事内に盛り込む価値がある情報と言えそうです。
もちろん、簡単には見つからない場合もあります。
しかし、こういう生の声を拾って組み込んでいくと、あなたの記事のオリジナリティがどんどん上がっていきます。
④潜在ニーズを満たす
「潜在ニーズを満たす」。
これは少し高度ですが、めちゃくちゃ重要な概念なので、ここできちんと説明します。
まず、「ニーズ」には2種類あり、それが「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」です。
- 顕在ニーズ:表面上で明らかになっているニーズ。
- 潜在ニーズ:表には出さない(場合によっては本人も自覚していない)、心の中に隠れた本当のニーズ。
表面的な「質問」の、さらに奥の欲求。いわば、「本当のゴール」。
例えば、「糖質制限ダイエット メニュー」というKWがあるとします。
このKWの顕在ニーズは、まあ見れば大体予想がつく通り、
「糖質制限ダイエットをするための食事メニューを知りたい」
でしょう。
ところが、この記事を読む読者の「本当のゴール」は、「食事メニューを知ること」ではないんですよ。
さて、この人の本当のゴールは、なんだと思いますか?
(最低でも10秒は考えてください!)
この人の本当のゴールは、「痩せたい」んですよね。
だって、本当の本当に「糖質制限ダイエットのメニューだけ知ってオシマイ」なんて人、まずいないですよね。
- あくまでも「痩せたい」という本当のゴールがあって、
- そのための手段として糖質制限ダイエットを考えていて、
- さらにそのために食事メニューを知りたい、
と考える方が自然です。
ということは、
ただ糖質制限用の食事メニューを説明しただけだと、潜在ニーズは満たせていない、ということになります。
ここで、読者の潜在ニーズを満たせていないと、どうなるか。
おそらく、その読者は再検索するでしょう。
だって、自分の知りたいことが満たせなかったのだから。
(例えば「糖質制限 痩せる」などで再検索する可能性が高いです)
潜在ニーズの探し方
では、潜在ニーズをどうやって見つければいいか?
手段は大きく2つあります。
ひとつは、自らの頭で深掘りしていくこと。
- 読者はなぜこのKWで調べるのか?
- 糖質制限のメニューを知って達成したいことは何?
- それでどんないいことがあるのか?
- 次に欲しくなる情報は何か?
- 自分の文章を読みながら、どんな疑問や反論を持つか?
⇒ 画面の向こう側にいる読者の姿の解像度を限界まで高め、リアルに想像する
2つめに、「上位10記事では網羅できていない検索意図を満たす」と同じ手法。
要は、下記のサイトなどにKWを入れて調べてみるということです。
- Yahoo知恵袋や教えてgooなどの質問サイト ←1番鉄板で使いやすい
- 各種SNSでKW検索
- ネット掲示板(5ちゃんねるなど)
- 各コンテンツに対するコメント(YouTubeのコメントなど)
- 身近な人に聞く
上記は要するに「生の声が溢れている場所」なので、
潜在ニーズも多量に含まれていることが多いんですね。
あとは、これまでと同じ要領で、
見つけた潜在ニーズを記事に盛り込んでいくだけです!
ただし、潜在ニーズを探り当てても、その記事内で必要な内容を網羅しきれない場合は、
サイト内の別記事へのリンクを置いておくのが現実的な手段となります。
例えば、先ほどの「糖質制限ダイエット メニュー」の記事の中で、
「痩せるための方法全集」みたいなのを、この記事だけで語り尽くすわけにはいかないはずです(分量があまりにも多すぎる)。
こんなときは、そのサイト内に既存の記事があれば、
そういった潜在ニーズを満たしてくれるサイト内の別記事へリンクを置いておくだけでも、読者にとっては非常に親切になります。
(※ただし、よそのサイトに飛ばすのはNGです)
補足:見出し作成時点で、仮タイトルをつけておくと◎
ここまでで、記事のタイトルを仮決定しておくと良いです。
仮でも記事のタイトルがあると、
本文を書くときに、本文が主題から外れにくくなるからです。
よくあるのが、本文書いているうちに、
だんだん主題から逸れた一貫性のない文章を書き散らしてしまうケース。
これは読者にとっては非常に伝わりにくい文章になるので、
そうならないためにも仮タイトル決めは案外重要です。
もちろん、実際にキレイなタイトルに仕上げるのは、
本文を書き終わった後、1番最後の仕上げの段階でOK。
しかし、見出しを作っていれば「記事内でどんな話をするか」の骨格は決まっているので、
「大体こんなことを言うかな〜」というイメージを反映させたタイトルは作れるはずです。
全くイメージが湧かなければ、タイトルの付け方を予習しておくとよりイメージが湧きます。
予習:読者が思わず開いてしまう魅力的なタイトルを付けよう
補足②:中〜上級者は、あえて「STEP1:上位10記事リサーチ」をすっ飛ばす!
ある程度慣れてきた中上級者は、STEP1の”上位10記事リサーチ”をすっ飛ばしてOK。
(個人差ありますが、目安で言うと7〜8記事書いたくらいでチャレンジすると◎)
「は????」って感じかもしれませんが、これけっこう重要。
具体的には、こういう順番で見出し構成をしてほしいのです。
- まず、自ら検索意図を想定し、見出しを考える。
- その後に上位10記事を見て、使えそうなもの・足りなかったものを自分の見出しに取り入れて補強。
要は、
- 初学者だったら、
【上位10記事リサーチ→それをもとに見出し構成】
という順で行くところを、 - 中上級者の場合は
【自分の頭で見出し構成→参考材料として上位10記事見て、必要な内容を補強】
とする
ということです。
なぜこんなことを言うかというと、
「上位10記事の見出しを全網羅する」をベースにしていると、
どうしても「上位10記事に似た内容」になってしまいやすいんですね。
「オリジナリティがあって、1番質の高い記事にしよう!」と思っても、上位10記事の内容に引っ張られてしまう。
要は、頑張ってライバル店と違う味の最高のラーメンにしたつもりでも、根幹の味作りが似てきてしまうって感じです。
とはいえ、初学者がいきなりこれをやっちゃうと、「検索意図を大外し・大漏らし」することがあります。
だから、最初は基本に忠実に、きちんと上位10記事リサーチをやってほしいんですね。
しかし、基礎力がある程度ついてきたら、
今度は「自分の頭で見出しを作る」方が、ライバルとかぶらないオリジナリティ高い内容に仕上がりやすいのです。
より価値の高いライターになるにはかなり重要なことなので、
何記事か仕上げたらチャレンジしてみてください。
「検索意図をリサーチして記事の設計図(=見出し)を作ろう」まとめ
- 記事の見出し=設計図。「設計図なしでいきなり記事を書く」はNG!
- 読者の検索意図を「想像だけ」で終わらせるのも絶対NG!必ず下記のリサーチを!
⇩【記事の見出し作成手順】⇩
- STEP1:狙うKWでGoogle検索 → 上位10記事の見出し(目次)をすべて網羅
- ①上位10記事の見出しを抽出
- ②同じこと・似たことを言っている部分はまとめながら整理
- ※上位10記事に検索意図を満たす記事がない(少ない)場合は、自分の頭で考えることを中心に!
- STEP2:各見出しの内容をさらに調べ直し、よりオリジナリティの高い見出しへ
- ペルソナを作る → そのKWを検索する瞬間のシーンを切り取って考える
- 見出し「だけ」読んでも記事の内容がわかるようにする
- 具体性を高める
- STEP3:ライバルと差をつける
- ①自分の体験談などの一次情報
- ②ライバルの「微妙」と思った部分はメモ
- ③上位10記事では網羅できていない検索意図を満たす ←Yahoo知恵袋などを利用
- ④潜在ニーズを満たす
- ※見出しを作ったら、同時に仮タイトルを作っておく
- ※中上級者は、先に自分で見出しを作った後に上位10記事を見て、足りない部分・使えそうな部分を補強する材料として使う
記事を書く上での全ての骨組みを作る部分なので、死ぬほど重要な工程です。
といっても、資格勉強のように「何かを暗記する」という話とは性質が違うので、
「実際に手を動かしながら学ぶ!」という意識でいてください。
「大変そうだな」と思ったとしても、意を決してやってみたら、意外とできてしまった…なんてことは、よくあることですよね。
同じように、3~5記事もやってみると、意外とあっさり流れが定着してしまうものです。
「とにかくやってみる!」「最初はうまくできなくても、すぐできるようになる!」
この心構えを忘れずにいてください。
記事の設計図(=見出し)を作る!